胡蝶蘭を長持ちさせるには?素人でも使える簡単肥料

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胡蝶蘭は高価な花で見た目も優美であることから、「栽培に詳しい人が育てる難易度の高い花では?」と思われている方は少なくありません。しかし胡蝶蘭はデリケートな見た目に反して素人でも栽培しやすい花として贈り物に非常に人気です。普通の花束なら枯れたらおしまい、という人が多いですが胡蝶蘭となるとなんだかもったいないと思ってしまいますよね。胡蝶蘭は肥料を与えることで二度咲きを楽しめる花です。贈っていただいた方の気持ちを大切に、できる限り長く育ててみませんか?
今回は胡蝶蘭の肥料をテーマにたっぷり情報をお届けします。

胡蝶蘭に肥料は必要か

胡蝶蘭はそのまま栽培しても1カ月は楽しめる、持ちの良い花として人気です。しかし、胡蝶蘭は頂き物であることが多いので、できればもっと長く枯らせずに維持したいですよね。
そんな時には肥料を使ってみてください。手入れがより簡単になり、花の寿命も延びます。上手に栽培すれば来年も花を咲かせる『二度咲き』が可能になります。

肥料の種類

肥料には大きく分けて2つの種類がありますので、それぞれの用途の違いを見ていきましょう。

1.液体肥料

水に薄めて使う化学肥料です。ホームセンターなどに行くと『草花用』または『園芸用』という液肥が販売されており、それらは1000倍希釈であることが多いのですが、胡蝶蘭に関しては1000倍希釈では濃すぎます。
胡蝶蘭に最適な濃度は3000倍とかなり薄いため、パッケージに記載されている希釈率よりもさらに薄めて使ってください。濃度の調節に不安のある人は、割高ですが『洋ラン用のストレート液肥』を購入するという手もあります。3000倍なら1週間~10日に一回。栽培農家の方などは、5000倍に希釈したものを水代わりに与えているそうです。

2.固形肥料

水苔の上に置いて使用する固形タイプの肥料です。こちらもさらに2種類に分かれており、有機質のものと無機質のものがあります。

有機質の固形肥料

1カ月程度効果が持続し効き目もゆるやかなため、液体肥料のように濃度による失敗が少ないというメリットがありますが、水苔が腐りやすい、虫が発生しやすいなどのデメリットの方が多いと言われています。

無機質の固形肥料

水に溶けやすく即効性があり、虫も発生しにくいため有機質よりは使いやすいですが、水苔の通気性を悪くするのでこちらもデメリットが気になります。

胡蝶蘭の肥料として固形肥料をおすすめしている園芸店もありますが、結論から言うと液体肥料だけで十分です。というのも、胡蝶蘭はそもそも土に根を張る地生植物ではなく、地面に根を下ろさない着生植物です。野生では木の表面にくっついて生活しており、根っこは空気にさらされているのです。つまり野生の状態に近付けることを考えると、根っこの通気性を悪くしてしまう固形肥料はあまり向いていないのです。

肥料の3大要素

肥料に含まれる成分とは

肥料には窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)が含まれています。この3つは植物が多量に必要とする要素で、それぞれ以下のような役割を持っています。

窒素(N)…葉や茎の生育を促進し、植物を大きく育てる
リン酸(P)…花と実の着きや質をよくする
カリウム(K)…茎と根を丈夫にし、気温への耐性、害虫への抵抗力を高める

胡蝶蘭に向いている肥料の配合

肥料はその成分の配合率で様々な効果が得られますが、胡蝶蘭の場合は、N-P-Kが6-6-6や、10-10-10のように均等に入っている水平型のものか、10-8-10のようにややPが少ないV型のものが向いています。

おすすめの肥料

・ハイポネックス キュート 洋ラン用 150ml…0.1-0.1-0.1の水平型
薄めず使えるストレートタイプで、使う量が一目で分かる目盛りもついていますので初心者にはぴったりです。希釈タイプは量が多くなりすぎてなかなか使いきれないため、小さめのボトルから始めるのが安心です。栽培に慣れてきたらお得な希釈タイプに切り替えるとよいでしょう。

肥料をあげるタイミング

肥料は3つのポイントに注目しながらタイミングよくあげることが大切です。

1.季節

胡蝶蘭は春~秋が生育期です。生長している時期に、生長をサポートするようなイメージで肥料をあげてください。冬の間は株が弱っているので、肥料をあげるとかえって根っこを腐らせる可能性があります。

2.気温

気温の目安として、15度~35度の間を常時保っている期間は肥料をあげても大丈夫です。

3.開花や根っこの状態

季節が春~秋の間でも、開花中は肥料をあげないでください。あげると花が落ちることもあります。根っこの確認の仕方は、新しい根がしっかり伸びていたら肥料OKのサインです。

【総合的に判断する】

基本的には上記の3つのポイントをチェックして肥料をあげれば悪影響を与えることはないでしょう。ただし、春になっても新しい根っこが伸びていない、15度以上に気温があがらないということもありますので、上記のポイントはあくまでも目安として考え、気長に生長を待つゆとりも持ちましょう。

注意点

胡蝶蘭に肥料をあげる時は、しっかり薄めて、量も少なめにしてください。また、胡蝶蘭の肥料は既に弱っている株を回復させるものではありません。元気な株をもっと元気にするためのものです。株が弱っている時は余計にダメージを与える可能性があるので、絶対に与えないようにしてください。

使用方法に従って正しく肥料をあげましょう

胡蝶蘭に使える肥料は種類も豊富ですので、使い勝手やコストパフォーマンスを考え気に入ったものを選んで構いませんが、どんな肥料を選んでも必ず使用方法に従ってあげるようにしてください。量をあげすぎたり時期を間違えてしまうと、かえって胡蝶蘭を傷めかねません。
胡蝶蘭は花の中でも高価で、贈る人の気持ちがこもったものです。「枯れたら終わりでいいや」と思わずに是非来年も花を咲かせられるようにお手入れしてあげてください。頂いた人へ「まだ綺麗に咲いていますよ」と一言伝えれば贈り主も喜んでくれるでしょう。

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