出産祝いにお花を贈る上でのマナーとは?お見舞いの前に要チェック

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命の誕生は人生の中でも最もすばらしいものです。10カ月の間、体の変化と闘い、出産の痛みに耐え、ようやく新しい命を誕生させた偉大なお母さんには、心からの「おめでとう」そして「おつかれさま」を伝えましょう。
出産祝いには今も昔もお花が定番です。しかし、よく考えずにお花を贈ることはありがた迷惑になりかねません。こちらのページでは産後のお母さんの負担にならないお花の贈り方、喜ばれる種類、相場などを詳しくご紹介しています。言われるまでは気がつきにくい出産祝いならではのマナーがたくさんありますのでどうぞご一読ください。

出産祝いを贈る最適なタイミング

出産祝いにお花を贈ろうと思った時にまず悩むのが、「いつ贈るのがいいの?」というタイミングの問題です。
これに関しては、はっきりした決まりはありませんので一概には言えないのですが、一番早くても『生まれた後、母子ともに健康であることを確認してから』というのがマナーです。
出産について知識がないと意外と気が回らない部分ですが、妊娠したら確実に出産できるとは限りません。赤ちゃんが生まれてくるというのは本当に奇跡的なことで、残念ながら流産してしまったり、出産時の体へのダメージでお母さんに障害が残ることもあるのです。最後まで何が起こるか分からない命がけの出産ですから、フライングしてお花を贈ることだけは避けてください。事前に用意しておいても構いませんが、本人に届けるのは母子の健康を確認してから、ということを頭に入れておきましょう。
また、病院に届ける場合には退院まで4~6日程度しかありませんので、間に合うかどうか必ず確認が必要です。

どこに、どのように届けるべき?

お花を贈る時期が決まったら、直接持って行くのか宅配便を利用するのか決めましょう。それぞれにメリット・デメリットや注意点がありますので出産された方との関係性などを考慮して選んでみてください。

直接病院・自宅に持って行く

「おめでとう」という気持ちを伝えるには、いち早く顔を見て直接渡したいですよね。しかし、産後のお母さんは相当な体力を消耗しています。また、少し回復してきたと思ったら助産師さんからの指導、医師の問診などに追われゆっくりする暇はありません。元気なお母さんでも、1カ月は子宮や骨盤の戻りのためになるべく寝て過ごさなければいけませんので、立ったり歩き回ることも制限されます。
直接合ってお花を渡したいと考えている方は、お母さんの体調のことも考慮して、1カ月以上経ってから会いに行くとよいでしょう。ただ、中には向こうから「是非赤ちゃんを見に来て」と言ってくれるお母さんもいますので、その場合は出産から2~3日くらい空けてから面会させてもらうとよいです。

宅配便で病院・自宅に届ける

来客に気を遣う必要もなく、都合の良い時間を選んで受け取れるので宅配便は喜ばれます。病院宛に送る場合は退院予定日の確認を忘れずにしてください。自宅に送る場合は、産後の休養のために里帰りしていることもありますので、どこに送るのが都合がいいか本人の希望を聞いてから送ってあげるといいですね。

※病院に届ける場合は、お花の持ち込みを禁止している所もありますので、事前に問い合わせておくと安心です。

メッセージを添えよう

いつどこでどのように渡すかに関わらず、メッセージカードは添えた方が好印象です。直接会うからいらないかな、と思ってもあって損する事はありません。お母さんによっては初めてのお祝いのカードを記念に取っておきたい人もいるでしょうから、赤ちゃんの名前などを入れて「おめでとう」「がんばったね」「お疲れ様」など一言添えましょう。

出産祝いにぴったりのお花

花の種類や色

病院に持って行く場合は、香りが強いものや花粉が多いものは避けてください。
お祝いのお花であり、がんばったお母さんと赤ちゃんを癒してあげる目的がありますので、やわらかく明るい色味がおすすめです。また、男の子ならブルー系、女の子ならピンク系、どちらでも違和感のないイエロー系やパステルのミックスなど、赤ちゃんをイメージしたカラーを選ぶとお母さんに喜ばれます。どんな色にも合う「カスミソウ」は別名「ベビーブレスフラワー(赤ちゃんの吐息)」とも呼ばれ、少し入れるだけで華やかな印象になりますので出産祝いに最適です。
さらに気の利いたアレンジとして、赤ちゃんの名前が分かっている時は名前からイメージできる色を取りいれてもいいですね。

■名前からイメージできる色の一例
ひなたちゃん、ひまりちゃんなど…太陽をイメージしたイエロー系。
かいとくん、たいがくん、そらくんなど…海や空をイメージしたブルー系。
さくらちゃん、ももちゃんなど…桜や桃をイメージしたピンク系。
だいちくん、りくくんなど…自然をイメージしたグリーン系。

商品形態

お花を持って行く、というと花束をイメージされる方も多いのですが、産後のお見舞いの場合はそのまま飾れるフラワーアレンジメントの方が手がかからず喜ばれます。「切り花をもらったけど花瓶がなくて困った」という声はよく聞かれますので、渡した後のことまで気にかけたいですね。ただし、フラワーアレンジメントの容器は割れ物の陶器やガラスは避け、バスケットが◎です。バルーンつきやぬいぐるみつきなど、可愛らしいデザインのフラワーアレンジメントもありますので渡す方のイメージにあったものを贈りましょう。

相場

友人や職場の同僚などに贈るお花の相場は大体3千~5千円です。フラワーアレンジメントは大きさに比例して価格が高くなっていきますので、あまり高価で大きなものは置き場所に困るため、5千円までが丁度いいとされています。
近親者に贈る場合は、1万円~3万円が出産祝いの相場なので、その内半額程度をお花、残りを品物やお金で贈る、というスタイルが最近は人気のようです。

赤ちゃんとお母さんがもらう最初のプレゼント

出産祝いのお花を贈る際のマナーや注意点などをご紹介して来ました。深く考えずに「生まれたらすぐに花束を持って駆けつけよう!」と思っていた人は、初めて知ることばかりで驚いたのではないでしょうか。お話ししてきた通り、産後のお母さんに心から喜んでもらえるお花を贈るためには気にかけるポイントがたくさんあります。
生まれたての赤ちゃんは当然「お花」や「プレゼント」の意味を認識することはできませんが、お母さんにとっては「この子が初めてもらったプレゼント」です。是非、心を込めたメッセージと共に綺麗なお花を贈って、喜びを分かち合ってみてはいかがでしょうか。

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